寿命10年以内のがん検診はほとんど無意味?

アメリカでは米国内科専門医機構財団が医療のプロフェッショナリズムに基づき、患者・市民が本当に役立つ医療を賢く選択できるように、2012年から「チュージング・ワイズリー・キャンペーン」が展開されています。

そこでは、無駄とされる医療もいくつか提示されていますが、そのひとつに「予測される寿命が10年以内の人ががん検診を受けるのは、ほとんど無意味」としているのです。

(写真提供:Photo AC)

とても悲観的に聞こえますが、高齢者のがんは進行が遅いので、放っておいても10年くらいは生きられることが多い。

つまり「受けても受けなくても寿命はさほど変わらない」という意味が含まれている、と私は思っています。