いい睡眠を満たすための3つの条件

いい睡眠には条件が3つあります。

条件の第1は、深いノンレム睡眠が1時間(理想は1時間半)以上あることです。

第2は中途覚醒が少ないこと。現代人はいくつものタスクを抱え神経が高ぶっていることが多いため、夜中に目が覚めやすくなっています。

睡眠を記録するデジタル機器があるのですが、これを睡眠不調の人に装着して寝てもらうと、一晩に5、6回覚醒している人はザラで、中には10回以上覚醒している人もいます。

本人にはっきりと「起きている」という自覚はないのですが、「そういえば夢か現(うつつ)かの状態が続いていました」と言います。この「夢か現か」の状態も、覚醒した状態と考えられます。

第3は、最初に深い睡眠に入り、そのあと浅い睡眠と深い睡眠を繰り返していること。要はバランスがよくリズムのある睡眠が取れているかどうかということです。

先ほども触れたように、レム睡眠は長いこと軽視されてきました。深い睡眠さえ取れていればいい、とまで主張する専門家もいた時代もあります。

ところが最近ではレム睡眠が少ないと病気にかかりやすくなったり、メンタルが病みやすくなったりすることが調査でわかってきました。

その原因もいくつか解明されてきて、レム睡眠中には大脳皮質で活発な物質交換が行われており、そのことが脳のリフレッシュにつながってさまざまな好影響を生み出しているようなのです(とはいえレム睡眠には解明されていない領域も多く、睡眠界ではホットなジャンルです)。

※本稿は、『超熟睡トレーニング: 15万人の“日本人”のデータを集め、睡眠改善をしてきた「上級睡眠健康指導士」だけが知っている』(Gakken)の一部を再編集したものです。


超熟睡トレーニング: 15万人の“日本人”のデータを集め、睡眠改善をしてきた「上級睡眠健康指導士」だけが知っている』(著:角谷リョウ 監修:林宏明/Gakken)

読んで真似するだけで、日本人に最も合う「熟睡スキル」が、勝手に体に染み込む!

「寝付けない」「夜中に目が覚める」「目覚めが悪い」「日中眠い」「いびき・無呼吸」…、二度と悩まない!