50万円の狭いダブルベッドよりも……

結局、人は狭いとリラックスできないんです。

たとえばダブルは2人で寝ることを前提にしていますが、その幅は140cm程度。シングルは100cmなのに、2人で140cmだと、1人あたり70cmなので狭すぎます。

『超熟睡トレーニング: 15万人の“日本人”のデータを集め、睡眠改善をしてきた「上級睡眠健康指導士」だけが知っている』(著:角谷リョウ 監修:林宏明/Gakken)

男性の場合、普通に寝たら100cm、つまりシングルいっぱいの幅が必要になります。そうすると、女性に残されるのはわずか40cmしかありません。

40cmの狭さでは、自由に寝返りも打てません。寝返りを打たないと、血流が悪くなって疲労がたまってしまいます。

だから、大事なのはマットレスの広さであって、高級かどうかはあまり関係がないんです。

寝室で2人で寝る場合は、50万円の狭いダブルベッドよりも、8000円のシングルベッド2台のほうがはるかに睡眠の質はよくなります。

見落とされがちな「広さ」ですが、これがいちばん重要なのです。