ほかの人は持っていない価値

あるいは部屋の奥に、子ども時代に夢中で集めたコレクションは眠っていませんか? そう、子どものころに好きだったものは、大人になってもやっぱり好きであることが多いから、よいヒントになります。

本人にしたら、「こんなこと、ただの趣味で役に立つわけがない」と過小評価しがちですが、実はほかの人にとっては希少価値のある情報になる場合もあるのです。もしかしたら、それが仕事につながる可能性だってゼロではありません。

仕事にならなくったって、「感動を起点にした埋蔵量」がたっぷりある人は、会話の相手としてとても魅力的です。きっと、年上でも年下でもあたらしい友だちがたくさんできるでしょう。

「ほかの人はもっていない価値を、自分はたっぷりと埋蔵しているのだ」とわかっているだけで、これからの人生を歩くときの視界をずいぶん明るくしてくれるはずです。

 

※本稿は、『50歳からはこんなふうに』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。


50歳からはこんなふうに』(著:松浦弥太郎/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

50歳になったら「自分の物語」をはじめよう――。

松浦弥太郎が伝える、大人のあたらしいがんばり方。