10年前の2倍以上に上昇したその他の地点

10年前の地価の2倍以上に上昇したその他の地点についても見てみると、渋谷駅周辺の地点や、2017年に再開発で誕生した銀座のGINZA SIX周辺の地点、つくばエクスプレスの北千住駅西口側の地点(タワーマンション2棟が建つ再開発計画が進行中)、インバウンド客で賑わう浅草駅周辺の地点、地域全体で大規模な都市改造を進める池袋駅周辺の地点、複数の大規模再開発プロジェクトが進行する東京駅周辺の地点でした。

特に、東京23区内で10年前から地価が2倍以上になった10地点のうち3地点が、100年に一度と言われる大改造が行われている渋谷駅周辺でした。

具体的には、渋谷駅前の商業施設「SHIBUYA109」の近くの文化村通り沿いの調査地点(坪2645万円→坪5521万円)、旧東横線渋谷駅のホームと線路跡地等を再開発した2018年開業の「渋谷ストリーム」の周辺の調査地点(坪936万円→坪1884万円)、2022年から建替え工事が行われている渋谷マルイ(2026年開業予定)に隣接した調査地点(坪2628万円→坪5256万円)でした。

このように、東京は、もともと地価が高い地域ですが、特に新駅が開業したり、大規模な駅の改造や再開発が行われているエリアを中心に、この10年で地価が大幅に上昇したことがわかります。