妻もかつては朝ドラヒロイン

おかげで今はもう、七光りに反発して一人で頑張りたいというような野心はなくなってきました。それよりも、家族のために頑張りたいという気持ちのほうが強いかもしれません。

結婚して11年が経ち、10歳と4歳の息子がいますが、子どもの存在はやはり大きいです。彼らを養っていかなければという思いがある。

ただ、養っていればそれでいいというわけにはいきません。もはやそういう時代ではないですし、実際、「子育てって本当に大変だわ」と身に沁みてわかってきたんです。

妻(女優の高野志穂さん)は男兄弟がいなくて男の子の生態が理解できないらしく、「なんで靴にこんなに砂が入ってるの!」とか叫びまくっていて(笑)。僕もできる限りのことをしています。幼稚園や習いごとの送り迎え、一緒にお風呂に入る、寝かしつけ、食器洗いが主に僕の担当。

洗濯は、畳み方で妻に怒られたことがあったので僕はやらないほうがいいね、と遠慮していますが、自分ではかなり家事をやっているつもりです。おそらく妻から見ると足りないと思いますけど。(笑)

家族がそんな状況なので、大阪のNHKで撮影をする今回の話を受けるにあたっては、やはりまず妻に相談しました。「大阪と東京を行ったり来たりすることになる。でも、ヒロインのお父さん役なんだ」。そう言うと、妻は静かにうなずいてくれました。