ミーティングの課題を分解する
こうした、日本人のノンネイティブの視点から見える英語のミーティングに参加する際に出会いやすい課題を分析すると、以下の6つにまとめられる。
(1)リスニングについていけない:英語が充分聴き取れないので、議論の細かい内容や、ときには全体の流れがつかめない。
(2)英語で意見を要領よく言えない:リスニングをしながら素早く自分の意見をまとめ、簡潔に英語で説明できない。言葉に詰まったり、ついつい同じことを何度も繰り返して言ってしまったりする。
(3)反論の仕方がわからない:相手の気分を害することなく、どう反論すればいいかわからない。
(4)説得ができない:相手を納得させる、説得力のある意見の言い方がわからない。
(5)発言のタイミングをつかめない:いつ、どのようにして発言したらいいかわからない。特に重要な論点で議論が白熱するほど、発言の機会をつかみにくい。
(6)相手の人となりが読み取れない:日本語のミーティングで感じ取れるようには、相手の性格やテーマへの関心度、立場が把握しにくい。あるいは、相手が何を考えているか、想像が難しい。
このような課題の対処法について「だからもっと英語を勉強しましょう」と言っても、短期的には変化は起こしにくい。また、必要な英語力の判断は個人によって違うので、本記事を参考に、自分に合ったスキルを伸ばす訓練を考えていただくといいだろう。
ここでは、すでにある程度は英語を使える前提で、現在の英語力を活かして実践できる対策を検討してみよう。