振り返ると

本題に戻ろう。24年はどうだったか、という話ですよ。

手帳をめくる。われながらよく働いた。通常業務のラジオやポッドキャスト、連載原稿、寄稿原稿に加え、講演を20本。イベントは渋谷公会堂こと「LINE CUBE SHIBUYA」での2デイズや運動会を含めて10本。本は共著を1冊出した。

よく遊びもした。プロレスは元日から見始め大晦日で見収める予定。数え間違いがなければ、遠征を含めて82回ほど会場に足を運んだ。講演に紐づける知恵を得てから、温泉地まで足を延ばすようになり、4回くらいは国内旅行をしたはず。映画は10本くらい観たと思う。『チャレンジャーズ』と『憐れみの3章』と『ヒルビリー・エレジー』がよかった。本はほとんど読んでいない。手を付けては放置したままの読みかけだらけだ。

私はおおむね元気だったが、86歳の父親がコロナに罹患したり、道路で転倒して骨折したりした。そのせいでストレスが祟り、私も1度だけ回転性のめまいに見舞われたのが10月だったような。

それぞれの出来事に焦点を当てれば、それなりに鮮やかな記憶が蘇ってくるが、こうやって数字で表すと味気ない。25年もこんな調子で過活動になるのだろう。

今年もよろしくお願いします。


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きのうまでの「普通」を急にアップデートするのは難しいし、ポンコツなわれわれはどうしたって失敗もする。変わらぬ偏見にゲンナリすることも、無力感にさいなまれる夜もあるけれど、「まあ、いいか」と思える強さも身についた。明日の私に勇気をくれる、ごほうびエッセイ。