平和な時代に庶民が積極的に始めたこと

ともあれ、江戸時代に世の中が平和になったために、庶民は安心して子を産み、育てるようになった。

本郷先生のロングセラー!『「失敗」の日本史』(中公新書ラクレ)

平和な時代になって、庶民が始めたことが実はもう一つあります。それが<勉強>です。

今日生きられるか、明日生きられるか。

そんな苛酷な状況下では、人は勉強なんてしません。ですが、平和な世の中が到来したら話は別。

5年後、10年後、自分は何をしているんだろう? 自分の可愛い子どもたちは、どんな人生を歩むんだろう? もっと生きる可能性を広げたい…。

そうなれば、人々は勉強をはじめます。