「カルビ」の語源は韓国語だった

では、「カルビ」とは何を意味するのでしょうか。もともと「カルビ」とは、韓国語で「アバラ」を指す言葉。ここから、「カルビ」はあばら骨周辺の部位である「バラ」に近いと推測できます。しかし、日本には「カルビ」の定義がありません。

簡単に言ってしまえば、「カルビ」は部位でなく「メニュー」。スーパーなどと違い飲食店には部位を表示する義務がないため、なんとなく美味しそうな「カルビ」という言葉が広く使われているようです。

例えば、一昔前によく売られていた「ソフトカルビ」。名前から「柔らかいバラ肉かな……」と思いがちですが、「バラ」ではなく「ハラミ」にあたる横隔膜の部分で、正確には「肉」ではなく「ホルモン」に分類されます。

お店によって、あばら骨周辺のお肉だったり、単に脂が乗ったお肉だったりと、「カルビ」の定義はまちまち。もちろん、「上カルビ」や「特上カルビ」だって、部位が決まっているわけではありません。どの部分のお肉なのか気になったときは、店員さんに聞いてみるのがいいかもしれませんね。