愛着形成が不十分な人が、エネルギー不足になると…
一方、愛着形成が不十分な人は、ちょっとしたことでエネルギーが足りなくなってしまいます。
エネルギー不足になると、人は周囲からエネルギーをもらったり奪ったりしないと生きていくことができません。
このため愛着に問題がある人は、人生においてなにか問題が生じるたびにエネルギーが足りなくなり、誰かにしがみつきエネルギーを補給することになります。
大人になると、小さい子どもが親に甘えるようには、人に甘えることはできません。でも困ったときに素直に人に頼ったり助けを求めたりすることができれば、比較的容易にエネルギーを補給できます。
乳幼児期の愛着は親などの養育者が対象ですが、成長すると愛着の対象は親に限らず友だちや先生、周囲の人たちへと拡大していきます。
いろいろな人に助けを求めて支えてもらい、愛着形成のサイクルを回していくことができる人ほど、エネルギーを補給しながら力強く人生を歩いていくことができます。
しかし、愛着に問題があると、人を頼ること自体が苦しいため、エネルギー不足におちいります。
人にSOSを出すことが苦手で、いつもひとりでがんばろうとし、すぐにエネルギーが底をついて前に進むことができなくなってしまいます。