「その先」はすぐ目の前で、そしてとても短い期間
極端な超高齢化社会を迎え、年金や介護保険などの破綻といった話も耳にすることが多くなってきました。
破綻のタイミングを少しでも後ろに延ばすために、「定年は75歳にすべきだ」という声も上がっています。
これは経済理論的には正しいのですが、75歳になる前に健康寿命が尽きてしまうのは考えものではないでしょうか。
もちろん75歳まで当たり前に働く社会で暮らせば、健康寿命も少しは延びると想定されますが、健康で人生を楽しめる時間が、75歳定年以降にどれくらい残されるか楽観視はできません。
仕事が人生の唯一の楽しみである方を除き、せっせと働き続けて、ようやく退職となったのに、自由に人生を楽しむ余力がなくなってしまうのは、悲劇だと思います。
退職してからでは遅い。65歳からを輝かせるために、しっかり人生を見つめ直さないと、もったいない。
輝ける時間は短い。そんな意識をもって、ぜひ心身が健康なうちにやりたいことをたくさんやりましょう。
※本稿は『脳を鍛える!人生は65歳からが面白い』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『脳を鍛える!人生は65歳からが面白い』(著:川島隆太/扶桑社)
60代からこそ脳を鍛えよう!
仕事も子育てもひと段落し、時間や心理的な余裕が生まれる65歳からは、
いわば人生のゴールデンタイム。
これから「自分はどう生きたいのか」を考えてみる絶好のタイミングなのです。
食事、運動、睡眠、人間関係…。
脳トレの第一人者・川島隆太氏が教える、
認知症にならずに「上手に老いる」ための脳を鍛える習慣!