ファッションの仕事は常に未来を見て、年に2回のコレクションを続けていかなくてはいけない世界なので、普段は過去を振り返ることはありません。でも、本を作るために改めていろいろ思い出す作業は楽しかったですね。
本ができ上がって、さっそくジュンコとミチコの章を読みました。初めて知ることも多くありましたし、2人ともにガチャガチャと賑やかな人生を歩んでいて面白かった。
それに比べて私の章は「ちょっと真面目な話が多かったかしら?」とも思いましたが、根が真面目だからこそ、「HIROKO KOSHINO」というブランドをここまで引っ張ってくることができたのだとも思っています。とにかく3人とも山あり谷あり、本当に波瀾万丈です。
本には書ききれませんでしたが、私の人生にも面白い逸話がたくさんあるので、そのなかのひとつをご披露しますね。つい面白さを張り合いたくなるのは、関西人だからかしら。(笑)
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