現在発売中の『婦人公論』2025年4月号の表紙は、歌手・女優の中尾ミエさん。スケジュール帳を埋めてそれを眺めるのが趣味だという中尾さん。今年に入り、あるものに「デビュー」したそうで――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。
(撮影:浅井佳代子 構成:内山靖子)
(撮影:浅井佳代子 構成:内山靖子)
電車デビュー
1年前に喜寿を記念したライブを終えたと思ったら、来年はもう80歳。この年齢になると、毎日が本当に貴重です。
私はスケジュール帳を埋めてそれを眺めるのが趣味だから、少しも時間を無駄にしたくないの。新しいことにも積極的にトライしています。
そうそう、今年に入って《電車デビュー》しました。もともと運転が得意ではなかったので、少し前に車を手放したんです。
それで、一人になっても生きていけるようにと電車に乗ってみたら、ものすごく便利じゃない。「乗り換えが大変よ」って言われたけれど、今まで1回も失敗していません。
交通系ICカードのチャージもスムーズにできましたし、車だと行きにくかったところにも気楽に行けて嬉しい。世界が広がりました。