食欲がないときはマヨネーズを料理に使ってエネルギー補給
少食な方や、あまり食が進まない日が続いている方は、気づかないうちにエネルギー不足に陥ってしまいます。
疲れやすくなって、仕事や家事もはかどらなくなり、ますます食欲が落ちてしまうでしょう。肌も荒れてきますし、内臓の働きにも支障が出かねません。
そんなときは、普通のご家庭にたいがい常備されているポピュラーな調味料を活用して、エネルギー不足を手軽に解消しましょう。
卵、植物油、酢などで調合された、マヨネーズを積極的に利用するのです。
マヨネーズには卵が入っているので、調味料でありながらたんぱく質も補給できるのがポイントです。もちろん、油も入っているのでエネルギー補給にもなります。
実際、マヨネーズはカロリーが高めです。大さじ軽く1杯で80カロリー程度あり、大きめの角砂糖1個が20カロリーですから、4個分に相当します。
ダイエット中の人や病気で脂質やエネルギー制限が必要な人にはおすすめできませんが、エネルギー不足に陥りがちな少食の方には、むしろ積極的に使ってほしい調味料といえます。
マヨネーズは、サラダやゆで卵、シーフード系のおかずにかけるだけでなく、実はいろいろな料理に使えます。
炒め油の代わりに使えば、普通の植物油にはないたんぱく質をプラスできます。味もまとまりやすく、軽い酸味が食欲をそそります。
チャーハンやピラフを作るときは、植物油の代わりにマヨネーズを使うと、たんぱく質がプラスできる上に、ごはんがパラパラに仕上がります。
卵焼きやオムレツを作るときに混ぜると、焦げつきにくく、冷めてもふんわりした食感に仕上がります。料理が上手くいくと調理も楽しくなりますし、食欲も上がると思います。
※本稿は『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(著:森由香子/青春出版社)
60歳を超えると、昔ほど食欲が湧かない、食べる量がガクンと減った、料理をするのが億劫になった、という人が多い。著者もそのひとり。
でも、管理栄養士という仕事柄、栄養バランスが頭から離れない。
そんな著者自身が編み出した、「がんばらず」に作れて、「少量」でも栄養バランスが整い、健康管理がきちんとできる食べ方を提案する。