栄養が偏ってエネルギー不足に?(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)

60歳を超えると「昔ほど食欲が湧かない」「食べる量がガクンと減った」「料理をするのが億劫になった」という声が多く聞かれるようになります。自身もそのひとりだという、管理栄養士の森由香子さんが編み出した、「がんばらず」に作れて「少量」でも栄養バランスが整い、健康管理がきちんとできる食べ方とは――。『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』より一部を抜粋して紹介します。

レトルトのホワイトソースは料理にもエネルギーアップにも便利です

洋食のもっともポピュラーなおかずといえば、肉や魚に塩こしょうをして焼いた一品でしょう。

もちろん、これだけでもたんぱく質の補給にはぴったりですし、ごはんやサラダとも良く合います。

でも、少食な人の場合、肉や魚が普通の人の半分くらいだったり、おかずだけ食べてごはんは食べなかったりで、結果的にエネルギーが足りない食事に終わってしまうこともあります。

そこで、ぜひ活用していただきたいのが、レトルトのホワイトソースです。肉や魚を焼いて皿に盛りつけたら、温めたホワイトソースをさらりとかけるのです。

あるいは、先に皿にホワイトソースを薄く敷いておいて、その上に焼いた肉や魚、野菜を盛りつければ、手間をかけずに、ちょっとフレンチ風のおしゃれなひと皿が作れます。

栄養的には、ホワイトソースをプラスすると、エネルギー量の底上げはもちろん、必須脂肪酸の補給に役立ちます。