夜に葉っぱを閉じる理由
では、「葉っぱが夜に閉じることに、どんな意味があるのか」との疑問が浮かびます。昼間、葉っぱが広がっているのは、光合成に必要な太陽の光を受け取るためです。ですから、夜には、葉っぱを広げている必要はないのです。必要がないだけでなく、閉じる理由について、考えられる利点がいくつかあります。
一つ目は、葉っぱが夜に閉じるのは、水分が葉っぱから蒸発するのを防ぐためと考えられます。植物は、夜に吸水して葉っぱに水分をため込みます。
二つ目は、冷え込みが強い日の夜に、葉っぱから熱が奪われるのを防ぐことができるからです。実際、カタバミは、昼間でも風が強いときには葉っぱを閉じることから、これらが理由であろうと考えられます。
三つ目は、虫に食べられるリスクが減ります。折りたたまれるように閉じている葉っぱは、おいしそうには見えません。
四つ目は、風や雨にさらされて傷むのを防ぐことができます。