遺言書作成のタイミングと見直し
遺言書はいつ作成し、作成後にはどのようなタイミングで見直すべきなのでしょうか。結論から言えば、遺言書は早めに作成し、人生の節目ごとに見直すことをお勧めします。
遺言書を作るのに最適なタイミングは、定年退職の時期と言えます。定年は人生の大きな転機であり、退職金を受け取ることで財産状況が大きく変わることも多いからです。
遺言書はいったん作成したら終わりではなく、書き直すことができます。状況の変化に応じて定期的に見直すことが大切です。見直しのタイミングとしては、次のような人生の節目が考えられます。
・退職金を受け取ったとき
・子どもが結婚したとき
・孫が生まれたとき
・配偶者との関係に変化があったとき(離婚や死別など)
・相続を受けて自分の財産が増えたとき
・不動産の購入や売却があったとき
・事業の開始や廃業があったとき
・病気をして先のことが不安になったとき
私の知り合いには、毎年元旦に遺言書を書き換える方もいます。さすがにこれは極端な例かもしれませんが、定期的な見直しがそれほど大切だということです。財産状況や家族の形が変われば、遺言の内容も変わって当然だからです。
遺言書を見直すときには、過去の遺言書との矛盾を避けるために、新しい遺言書の冒頭に「これまでの遺言は全て撤回し、本日、次のとおりに遺言します」という一文を入れることが重要です。これにより、複数の遺言書があっても、最新のものだけが有効になります。
※本稿は、『モメない相続でお金も心もすっきり!親子終活』(あさ出版)の一部を再編集したものです。
『モメない相続でお金も心もすっきり!親子終活』(著:伊藤勝彦/あさ出版)
本書では、家族全員で協⼒し合いながら親の終活をスマートに進めるための5つのステップを提供。
遺産相続や遺言書作成、金銭面における不安を大きく軽減するだけなく、親⼦のコミュニケーションが円滑になり、家族の絆も強化されます。




