父親としての育児の準備を「整える」

2000年に発表された研究では、34組のカップルのプロラクチンとコルチゾールの血中濃度を少なくとも以下の4つの時期に分析した。妊娠中期、出産直前、出産後数日、数ヶ月後。

女性のエストラジオールと男性のテストステロンも測り、その結果、男性も女性も平均して似たようなパターンを示すことがわかった。

『奇跡の母親脳』(著:チェルシー・コナボイ 訳:竹内薫/新潮社)

男女とも出産が近づくにつれてプロラクチンとコルチゾールが増加し、出産後数週間でエストラジオールまたはテストステロンが減少した。

母親のホルモンの変化が、心身共に親になる準備を整える重要なメカニズムであることは当然に思うだろう。しかしホルモンの変化は、父親にも同様の効果をもたらし、父親としての育児の準備を「整える」のだとこの研究は示唆している。