共感してくれる人たちの中にはうさんくさい人もいる
SNSなどでペットを飼っている人たちに伝えれば、「その気持ちわかるよ〜」という反応があるでしょうから、共感してくれる人を探すのも一つの手ではあります。ですが、すごく共感してくれる人たちの中にはうさんくさい人もいます。
悲しみという感情を表出しているときは当然、「弱っているから助けてくれ」というシグナルを出していることにもなるわけです。本当に助けてくれる人が来ればいいけれど、なかには共感しているふりをして陥れようとする悪い人もいます。
「わかるよ」と言ってくれる人が全員いい人とは限らないってことです。
逆に、自分はペットを飼っていないのに、ペットロスになった人から「わかってほしい」と言われたら?
どうでもいい相手なら「私にはわからない」でいいでしょうが、良好な関係を保ちたい相手であれば「私はペットを飼ったことがないから全部わかるとは言えないけれど、つらい気持ちはある程度わかるから無理しないでね」と、正直に言ってあげてもいいと思います。相手の気持ちはわからなくても、わかろうとしてくれたということが相手を救うことがあります。
変にわかったふりをしすぎると、ややこしくなるので注意してくださいね。
誰にもわかってもらえなくても、その悲しみは本物。自分自身がわかっていれば、それだけでいいのです
※本稿は、『嫌な気持ちにメンタルをやられない 不機嫌を飼いならそう』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『嫌な気持ちにメンタルをやられない 不機嫌を飼いならそう』(著:藤野智哉/主婦の友社)
この本では、SNSフォロワー数12万人の精神科医・藤野智哉さんが「負の感情」に賢く向き合う40のメソッドを紹介します。
相手の態度や感情をコントロールすることはできませんが、自分の受け取り方のクセを変え「自分の感情を自分でコントロールする感じ」がもてれば、気持ちがラクになり、生きやすくなることもあります。