誰だって自分で自分を幸せにできる
人の価値観は千差万別で、だから人生の歩き方も違ってくるわけですけれど、正解も不正解もない。人がどう思おうと自分が納得できれば素敵な人生だし、失敗しても学びを糧に生きれば人生は何度でもやり直せると思います。人生を好転させるためのコツは固定観念を手放すこと。「こうあるべきだ」とか「こうでなければ」という頑なさを手放せば見える世界が変わってくる。そのことを教えてくれたのは本作であり、美久子から私はたくさんのことを学びました。
自分一人の狭い世界の中にいたら新しい一歩を踏み出すことはできません。むしろ自分と価値観が違う人の言葉に耳を傾け、面白がってみることが自分の変化のきっかけになるのではないでしょうか。年齢を意識することが必要なときもありますが、私自身は「もう還暦」ではなく「まだ還暦」だと思っていますし、この先は年齢なんて関係なく、やりたいと思ったことをやっていきたい。
若い頃は「こうしなければ」という考えに縛られたりしたこともありましたが、今はもう行きたくないところへは行かないし、会いたくない人と無理して会うことはないと思えるようになりました。私が決めているのは、人生は何が起こるかわからないのだから、年齢のせいにして諦めないこと、自分の直感に従って突き進み、答え合わせはその後でいいと思うこと。
そんな思いをさらに後押ししてくれたのが『ルール・オブ・リビング』でした。私が本作を通して伝えたいのは、誰だって自分で自分を幸せにすることができるということです。素晴らしい作品に仕上がりました。是非、たくさんの方に観ていただきたいと思います。
映画『ルール・オブ・リビング』
監督:グレッグ・デール
出演:南 果歩、グレッグ・デール、河北麻友子、すみれ、宮瀬なこ、
ジェフリー・ロウ、ヴィネイ・マーシー、椎名桔平
公開日:9月19日(金)全国ロードショー
公式HP:https://r-living.jp/