衰えを感じ始めた頃から鍛え始める

したがって、理想をいえば、衰え始める30歳過ぎから定期的に筋トレを実施するのがベスト。とはいえ、30代は働き盛りでもあり、まだまだ衰えなど微塵も感じないという人がほとんどではないでしょうか。

そういう意味では、なんとなくでもいいので、衰えを感じ始めた頃から鍛え始めるのが早期の対処法といえるかもしれません。

一方、上肢(腕)の筋力は70歳過ぎになってから低下を感じるようになってきます。

なぜかといえば、腕は脚に比べるとパワーよりもスキル、いわゆる巧緻性を求められる部位であり、そもそも日常生活において活用される目的が異なるという意味で、衰えているという自覚も非常に緩やかなカーブを描いているからです。

でも、だからといって鍛える必要がないとはいえません。

もし転んでしまったとき、上肢の筋肉が頼りにならないと、そのまま顔面から地面に突っ込んで前歯や鼻の骨を折ってしまうという危険性もあるからです。

いずれにしても、そういった万が一のときのためにも、からだを支えられる程度には、腕の筋力もしっかり維持しておくこともまた大事であるといえるでしょう。