日本人の奥底に宿る、変わることのない本質を見極めようとしていたのかも
太陽が出たら柏手を打ち、月が綺麗でも柏手を打つ。そんな松江の人々の姿に、自然と共に生きる心を感じ、日本という国にのめり込んだのではなかったか。だから訪れる人の少ない辺鄙(へんぴ)な場所を好んで旅をし、日本人の奥底に宿る、変わることのない本質を見極めようとしていたのかもしれない。
彼は、その精神が人間が生きていくために大切なものなのだと、書物にメッセージを込めた。
「今の世界は人間至上主義が極まり、自然がどんどん破壊されて、そこに対する畏敬の念が失われています。他者に不寛容で、内向きになっている。そんな時だからこそ、八雲が持っていた、多様な文化に対する開かれた精神、つまりオープンマインドが必要とされ、見直される時なのではないでしょうか」
と小泉さんは言う。
松江をこよなく愛し、日本、そして日本人の気質を愛した八雲。彼の歩んできた人生や、著作に込めた日本人に対するメッセージや思いを、じっくりと知ることができる小泉八雲記念館。
隣に残される彼が暮らした屋敷と共に、城下町散策の際はぜひとも訪れたい。
※本稿は、『八雲とセツを追いかけて-神様と妖怪に出会う旅-松江・境港・出雲』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
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『怪談』の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻・セツが明治時代に旅した松江・境港・出雲。 それは異界につながる不思議な旅だった......?
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