運動でもなく、マッサージでもなく、お風呂が一番
体を温めて血流をよくするなら、運動でもいいのでは?という疑問がわくかもしれません。
実際、運動をすれば血流がよくなり、一酸化窒素(NO)も増やすことができます。運動がいいことは、みんなわかっています。
でも、運動は疲れませんか?
ランニングなどの運動の血流改善効果は非常に高いのですが、体内には疲労の原因物質が産生されてしまいます。入浴では、そうした変化はほとんど見られません。
ひざや腰が痛いと、運動はきついですよね?
運動をすると、心拍数が上がります。心拍数が上がるということは、血流がよくなるということです。でも、体が痛いときや、高齢の方は運動がきついでしょう。
他の先生方と共同で行った実験では10分間の入浴で、200mを走ったときと同じくらい心拍数が上がることがわかっています。
入浴なら、運動よりも楽に血流を改善することができるというわけです。
マッサージで血流は改善するけれど…(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)