(写真提供:Photo AC)
手足のしびれ、冷えや痛み、気分の落ち込み……更年期に入った女性は、心身の不調を感じることが多くなります。総合内科専門医の梶尚志先生は、「更年期の症状は、単に年齢によるホルモンの変化だけでなく、個々の体質や生活習慣によって大きく異なります」と語ります。そこで今回は、梶先生の著書『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』から抜粋し、ホルモン治療に依存しない更年期対策をご紹介します。

更年期に「効く」食べものはある?

エストロゲンの分泌が少しずつ減り始める更年期には、体の変化に合わせて日々の食生活を見直すことが大切です。

「これさえ食べていれば安心」といった万能の食材があるわけではありませんが、大豆に多く含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きを持つことで知られています。

そのため、納豆、豆腐、味噌、豆乳といった大豆製品を日常的に取り入れることで、更年期の不調をやわらげる効果が期待されています。

発酵食品は更年期の強い味方

なかでも、納豆や味噌のような発酵食品には、腸内環境を整える働きがあり、更年期を支える心強い存在です。

腸の調子がよくなると、栄養の吸収がスムーズになり、免疫機能やホルモンバランスも整いやすくなります。