気軽に始められるのは「カラオケ」

では、どうやって歌ったり演奏したりを始めればいいのでしょうか?

気軽に始められるのはカラオケです。

日本にはカラオケを楽しめる場所がたくさんあります。家族や友人と出かけて、好きな歌を大きな声で歌ってみましょう。

歌うのがちょっと苦手という人は、ひとりカラオケに行くという方法もあります。大きな声を出しても近所迷惑にならないなら、自宅の部屋で歌ってみるのもいいと思います。

楽器に挑戦したいなら、ウクレレやリコーダーといった簡単な楽器がおすすめです。ウクレレなら、1週間も練習すれば簡単な曲が弾けるようになります。インターネットの初心者向けの動画を利用するのもいいでしょう。

地域の合唱団や音楽サークルに参加するのもいいアイデアです。

日本の多くの町には、公民館や高齢者施設で歌ったり楽器を楽しんだりするグループがあります。初心者向けのグループなら気軽に参加できるので、まずは見学に行ってみましょう。

仲間とコミュニケーションをとる機会が増えて、さらに脳への刺激が大きくなります。

※本稿は『こうして脳は老いていく』(アスコム)の一部を再編集したものです。

 

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こうして脳は老いていく』(著:遠藤英俊/アスコム)

【90歳になっても脳がよみがえる方法があります】
何歳になっても物忘れがほとんどなくシャキッと冴えているAさんの脳。

かたや、5分前に言われたことも忘れてしまうBさんの脳。
同じ年齢の2人の脳は何が違うのでしょうか、遺伝的な差があるのでしょうか?

いいえ、そうではありません。この2人の脳の違いは、老いた脳を支える「バックアップ」の機能が働いているか、いないかの違いなのです。

予備脳は90歳を過ぎても強くできます。
ぜひ、本書で「人生100歳時代」を充実したものにしてください。