「私たちのエネルギーを受け止めて」

――上演15年の間も戦争がずっと続いている。エンターテインメントに携わる人として、平和を続けるためにできることは?

今、戦争が世界のどこで行われているかを「意識する」「考える」「感じる」ことがすごく大事だと思います。私はその場面に出ていませんが、劇中で「リリー・マルレーン」(戦場の兵士が恋人への想いを歌った曲)を歌うシーンがあります。

そこで演出の栗山民也さんは「世界中の人たちの代表として、世界中の叫びとして歌ってくれ」と言っていました。それを見た人が「戦争はいかに人を苦しませるか」というのを感じてもらえたらと思います。私もこういう年齢になっていますし、堂々と気にすることなく自分の意見を述べていきたいです。

――最後に、みなさんにメッセージを。

ピアフは心臓をえぐり取られるような強いエネルギー、強い愛を渡せる作品です。一生懸命頑張っていきますので、どうぞ劇場に来て、私たちのエネルギーを受け止めていただきたいなと思います。

2011年初演時の様子

15周年記念公演『ピアフ』東京公演は2026年1月10日から1月31日まで日比谷シアタークリエ。名古屋公演は2月6日~8日まで御園座。大阪公演は2月21日~23日まで森ノ宮ピロティホール。東京公演と名古屋公演はチケット発売中。大阪公演は来年1月12日からチケット発売。
 

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上演15周年記念公演『ピアフ』
作:パム・ジェムス
演出:栗山民也
主演:大竹しのぶ(エディット・ピアフ)
出演:梅沢昌代(トワーヌ)彩輝なお(マレーネ・ディートリッヒ)
廣瀬友祐(マルセル・セルダン)上原理生(シャルル・アズナブール) 
藤岡正明(イヴ・モンタン)山崎大輝(テオ・サラポ)
川久保拓司(ルイ・バリエ)前田一世(ブルーノ)土屋佑壱(ルイ・ルプレ) ほか

【公演日程】
2026年1月10日~1月31日 会場:日比谷シアタークリエ
チケット発売中
 
2月6日~8日 会場:愛知・御園座
チケット発売中

2月21日~23日 会場:大阪・森ノ宮ピロティホール
2026年1月12日チケット発売