Q)「歯磨き」は感染症の予防になりますか?
A)十分に効果のある対策です。口腔ケアを怠ると口腔内細菌が増えます。口腔内細菌が分泌するタンパクはインフルエンザウイルスが気道粘膜に侵入するのを助けて、さらにインフルエンザウイルスの増殖も促進します。
毎食後の歯磨きはもちろん、就寝前にはフロスや歯間ブラシを使って丁寧に口腔ケアを行いましょう。口内の清潔を心がけると誤嚥性肺炎の予防にも役立ち、一石二鳥です
Q)「ビタミンC」を摂ると本当に風邪をひかないのでしょうか?
A)一般住民を対象とした研究では、予防効果を認めませんでした。ただし、マラソン走者、兵士やスキー教室の生徒など、過酷な環境下におかれている人はビタミンCによる風邪予防効果が報告されています。仕事や家事で多忙、過労気味の際にはビタミンC摂取を試みてもよいかもしれません
Q)「うがい」はあまり効果がないというのは本当?
A)インフルエンザ対策にうがいの有効性は証明されていませんが、風邪予防には有効です。うがいをするなら、ヨードうがい薬よりも水でうがいをするほうが罹りにくいという京都大学からの論文報告があります。風邪予防には水うがい、風邪をひいたらうがい薬を使用するのが適しているでしょう。
また、うがいは2段階で。まずは口腔内をきれいにするために、口の中をクチュクチュとゆすいでから、ガラガラとのどの奥のうがいをしましょう
次回は、感染リスクを下げる生活のポイントをご紹介します

