「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「体を動かしたり、休めたりする」です。
休むだけではダメ
コロナ禍で、「休養をとって免疫力を高める」という言葉をよく耳にしました。しかし、単に体を休めるだけでは、免疫力アップは期待できません。
肝心なのは、自律神経を整えることです。自律神経のバランスを整えると、免疫で中心的な役割を担う血液内の白血球成分のバランスがよくなり、免疫力がアップするのです。
逆に、交感神経だけが優位になりすぎると、免疫のバランスが乱れ、有用な常在菌まで殺すようになります。
また、副交感神経が過剰に優位になるのも問題で、体内に入ってきた異物の抗原に過敏になって、アレルギーが起こりやすくなります。