60歳からの仕事は「自己肯定感」が鍵に
「年の功」とは、長年の経験から得た知恵やスキル、判断する力、人を見る目、コミュニケーション力、人間関係力などの人としての英知。AIが人に取って代わる現代では、むしろ、このような情緒的、感覚的な見地が必要とされているのです。
とくに、包容力のあるやさしさや器の大きさなど、精神的な「年の功」は、直接的な仕事ではなくても、じつはだれもが渇望していて「彼がいるから職場が穏やか」「彼女から元気をもらっている」など、必要とされる存在になるはずです。
もうひとつ、60歳からの仕事を考えるうえで鍵となるのが、「自己肯定感」。
職場や家庭から離れても、「自分には価値がある」「役立てている」と誇りをもてる仕事は、自分を活かせて、人の力にもなれているので、働きがい、生きがいになり、生き生きと働き続けていけるのです。
【60代が自己肯定感をもてる仕事】には、つぎのようなものがあります。
《1》経験やスキルを伝える仕事(教えることで、自分の経験に意味が生まれる):習い事の先生、学校や塾の講師、専門技術や伝統技術の継承者、コンサルタント
《2》助けを必要とする人をサポートする仕事(社会を支えることで誇りを感じられる):保育補助・学童関係のスタッフ、介護・福祉関係のスタッフ、心理カウンセラー
《3》感謝されやすいサービス業(人が喜ぶ姿を見る充実感がある):料理人、マッサージ師、ヨガインストラクター、観光ガイド、冠婚葬祭のスタッフ
《4》人とのつながりを生み出す仕事(人に頼られることが活力になる):お見合いコーディネーター、喫茶店・バーの店員、民泊の経営者、フリマの主宰者
《5》創作や表現をする仕事(形として完成するので自分の存在価値を感じやすい):執筆家、画家、陶芸家、工芸品作家、音楽家
これはほんの一部ですが、意外にたくさんあると思いませんか?