「がん診療連携拠点病院」の判断基準
では、国は何に基づいて「がん診療連携拠点病院」が「専門的ながん医療を提供している」と判断しているのでしょう?
具体的には、
・一定数以上の悪性腫瘍の手術、化学療法、放射線治療を行っている
・専従の放射線医が1人以上いる
・専従かつ常勤の病理医が1人以上いる
・緩和ケア病棟を有する
・がん相談支援センターを有する
などの要件をすべて満たす必要があります。
現代のがん治療は「チーム医療」です。外科の名医が一人いたら良質のがん治療が提供できる、というわけではありません。がん治療は病院としての「総合力」が問われますし、それに応えるだけの体制ができている必要があります。「がん診療連携拠点病院」は、この総合力を備え、なおかつ相応の診療実績も伴った病院なのです。
では、「がん診療連携拠点病院」でないと絶対にダメなのでしょうか? また、「がん診療連携拠点病院」であれば絶対に大丈夫でしょうか? 答えは、どちらも「No(ノー)」です。「がん診療連携拠点病院」以外にも、素晴らしいがん治療を提供する病院や医師は存在しますし、「がん診療連携拠点病院」だからと言って、必ずしもあなたのがん種の治療に強いとは限りません。
例えば、「認可保育園」と「非認可保育園」みたいなもの、と言ったらわかりやすいかもしれません。「認可保育園」であれば、保育士の配置や施設の大きさなど、一定の条件はクリアしている安心感があります。一方で、「非認可保育園」は質が揃っているとは言い難いけれど、中にはしっかりした優良な保育園も存在します。
また、「認可保育園」だからと言って、あなたのニーズに本当に合った保育園であるとの絶対的な保証はできません。一つ言えるのは、「認可保育園」の方が「非認可保育園」より、「当たり」の確率が高いと期待できるということです。
「がん診療連携拠点病院」も「認可保育園」と同じく、「当たり」の確率が高いことを示す重要な指標です。したがって、まずは調べておかなければいけない基本の情報として、頭に入れておきましょう。
