大学病院やがんセンター、病院の種類によって何が違う?
がん診療連携拠点病院は、いわゆる「大病院」がほとんどです。ただ、同じ「大病院」でも、「がんセンター」「大学病院」「公立や民間の総合病院」など、色々な形態があります。病院を選択する際に見逃せない、これらの施設形態に応じた特徴の違いを見ていきましょう。
「がんセンター」の良いところ・悪いところ
「がんセンター」というのは読んで字のごとく、がんの専門病院で、どのがんセンターも地域におけるがん医療の中核拠点として、診療、研究、教育、予防啓発など、多岐にわたる役割を果たしています。
がんセンターは全国で17箇所あります。経営母体別に列挙してみましょう。
国立がん研究センター
・国立がん研究センター中央病院(東京都)
・国立がん研究センター東病院(千葉県)
国立病院機構
・北海道がんセンター(北海道)
・四国がんセンター(愛媛県)
・九州がんセンター(福岡県)
都道府県立がんセンター
・宮城県立がんセンター(宮城県)
・山形県立がん・生活習慣病センター(山形県)
・栃木県立がんセンター(栃木県)
・群馬県立がんセンター(群馬県)
・埼玉県立がんセンター(埼玉県)
・千葉県がんセンター(千葉県)
・神奈川県立がんセンター(神奈川県)
・新潟県立がんセンター新潟病院(新潟県)
・静岡県立静岡がんセンター(静岡県)
・愛知県がんセンター(愛知県)
・大阪国際がんセンター(大阪府)
・兵庫県立がんセンター(兵庫県)
また、上記の他に、東京に「公益財団法人がん研究会有明病院」(通称:がん研有明病院)という病院もあります。「がん研」という響きが共通しているからか、国立がん研究センター中央病院と混同されている方も多いようですが、組織としては全く別物です。ただ、がん研有明病院も、がん専門病院として高度ながん医療と研究を担っているという意味では、他のがんセンターと同格と言って良いでしょう。
これらの「がんセンター」は、当然、がんに関しては高度な治療レベルが担保されていると考えて良いです。がん領域では、大学病院以上に臨床研究も盛んで、様々な治験が、がんセンターが中心になって実施されています。また、大学病院と異なり、いわゆる硬直的な組織(診療科)の垣根はないので、充実したチーム医療が期待できるのも良いところでしょう。
一方で、全国にそれほど数があるわけではないので、そもそも通院できる範囲に存在しないかもしれません。また、もう一つ注意しなければならないのが、「がんセンター」はがんに特化した専門病院であるが故に、がん以外の持病があったとしても、院内の診療科で連携して治療、というわけにはいかないという点です。したがって、がん以外に大きな持病を抱えて治療を継続しているような方に対しては、お勧めしにくい選択肢であると言えるでしょう。