達成感という快感を求め、努力し続けて…
つまり、努力しているということ自体が達成感という報酬を生むので、その快感を求めて、また努力し続けてしまうというわけです。
ここに罠があるのです。なにも達成しないまま努力と我慢だけで満足させられる状況が形成されてしまうと、いつしか努力することと我慢すること自体が快感となってしまいます。
一種の中毒状態に陥るのです。
そうなると、もはや冷静な判断ができず、悪意ある他人に操作されやすい状態になってしまいます。
真面目で努力家の人ほど、さみしさという心の隙間に付け込まれると、騙されやすいという特徴があるといえますが、なんとも世知辛い話です。
※本稿は『「さみしさ」に負けないための脳科学』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『「さみしさ」に負けないための脳科学』(著:中野信子/アスコム)
「そばにいるのに、わかりあえない」「ひとりでいるのがつらい」誰もが抱える「孤独感」の正体を脳科学で解き明かす!
集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、おそらくいないのではないでしょうか。
集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。
さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。





