脳化社会を生きている現代人
自分でわかっているつもりになっているだけならかまいませんが、それを人から押しつけられたらたまりません。
トランプ大統領を見ていると、それがよくわかります。彼もその意味で、脳化社会を生きている現代人です。
彼はすべてがわかると思って大統領をやっています。自分の力で、ロシアとウクライナの戦争やイスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃もすべて解決できると思っています。でもそうはいかないと思います(25年10月、トランプ氏の仲介でガザ停戦が合意されたが、その後もイスラエルの攻撃は続いた)。
※本稿は、『病気と折り合う芸がいる』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『病気と折り合う芸がいる』(著:養老孟司、中川恵一/エクスナレッジ)
「大事なのは自分の都合。自分にとって居心地のいい場所を探そう」。
88歳の知性が提言する、人生を楽しく生きるための「プレ遺言」!
出典=『病気と折り合う芸がいる』(著:養老孟司、中川恵一/エクスナレッジ)
養老孟司
東京大学名誉教授・医学博士
1937年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。81年より東京大学医学部教授、95年退官。東京大学名誉教授。『バカの壁』(新潮新書)、『唯脳論』(ちくま学芸文庫)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など著書多数
中川恵一
東京大学大学院医学系研究科 特任教授
1960年(昭和35)年、東京都月島生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部放射線医学教室入局。社会保険中央総合病院放射線科、東京大学医学部放射線医学教室助手、専任講師、准教授を経て、現在、東京大学大学院医学系研究科 特任教授。2003年~2014年、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。共・著書に『医者にがんと言われたら最初に読む本』『養老先生、病院へ行く』『人生を変える健康学 がんを学んで元気に100歳』など多数。