(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
日中関係の緊張が高まっている現在ですが、中国ウォッチャーとして知られる講談社特別編集委員・近藤大介さんは、「中国及び中国大陸の民との葛藤の多くは、相互の理解不足から起こっている」とし、まずは「ほんとうの中国」を知ることから始めるべきだと語ります。そこで今回は、近藤さんの著書『ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理』から抜粋し、中国社会の実態をお伝えします。

日常生活は、「我」と「我」の格闘の連続

中国人は、一日に何十回も「我」を発している。中国語では頭に「我」を付けないと、自分の意思伝達ができないからだ。

「起きた」(我起来了)「腹が減った」(我餓了)「会社へ行ってくる」(我去上班)「会議に出る」(我去開会)「嬉しい」(我很高興)「疲れた」(我累了)「ただいま」(我回来了)「寝る」(我去睡覚)……。

このように、中国人は朝から晩まで「我」の連続だ。ハイリスク社会なので、そうやってつねに「我を張って」生きていかないと、激しい生存競争に敗れてしまう。

換言すれば、「我」と「我」との無数の格闘が中国社会を形成しているのだ。