決定的な根拠があるわけではないが…
ここまでの解説を読んで「ところで猫背と脳、本当に関係があるの?」と感じられた方も多いでしょう。
あらためてお伝えしておくと、現時点で 「猫背が脳にネガティブな影響を与える」と断定できる決定的な根拠があるわけではありません。
ただし冒頭の「脊柱バランス」の話題が典型ですが、近年になって「姿勢(脊柱アライメント)と認知機能の関連」を示唆する研究が増えています。
たとえば、2025年の日本での地域在住の高齢者を対象にした研究では、亀背が強い人ほど認知機能検査の一部領域が低い傾向があり、さらに身体機能の低下も関係している可能性が示されました(※)(※)Association of kyphosis index with decreased physical function and cognitive domain in community-dwelling older adults: a cross-sectional study Nakamura et al. BMC Geriatri. 2025
つまり、『姿勢が悪くなると身体機能・活動量が落ち、認知機能が落ちやすくなる』という道筋が考えられるのです。
