女性は今……
結果的に、女性側にかなり有利な形で調停は決着した。マンションの名義は変わり、子どもの学費と生活費は夫の負担。さらに慰謝料などとして120万円が夫から支払われることになった。
夫がなぜ急に折れたのか、理由は分からない。短気で、面倒ごとが嫌いな彼のことだ。裁判になって1年、2年とかかるより、新しい相手と早く結婚したいという気持ちが勝ったのではないか、と思う。
女性は今、調停で勝ち取ったマンションで暮らす。自分を応援してくれた子どもたちが代わる代わる遊びに来てくれるため、寂しさはない。夫に気を使わなくていい生活になり、良かったとさえ思う。
調停後、元夫とは会っていない。1度だけもらった手紙には、新しい相手と住むため中古のマンションを買ったこと、生活が決して楽ではないことが書かれていた。
※本稿は、『ルポ 熟年離婚』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
『ルポ 熟年離婚』(著:朝日新聞取材班/朝日新聞出版)
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