(写真提供:Photo AC)
現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。本作の主人公は、天下人・豊臣秀吉の弟である豊臣秀長です。歴史の教科書にも載っていない彼は、いったいどのような人物なのでしょうか?今回は、書籍『図解 豊臣秀長』をもとに、歴史研究者で東大史料編纂所教授の本郷和人先生に解説をしていただきました。

蜂須賀小六のもとを訪れた秀吉

永禄7(1564)年に犬山城を攻略して尾張一国を平定した信長は、美濃を領する斎藤氏の本拠地である稲葉山城攻めに乗り出します。

稲葉山城攻略のためには、かつて砦が築かれていた墨俣に城を築くことが不可欠と考えた信長は同9(1566)年、秀吉にその大命を下します。

秀吉は蜂須賀小六のもとを訪れて協力を要請しました。秀吉は、墨俣に城を築くためには川並衆の協力が必要と考え、そのボス格である小六を説得しに来たのです。

木曽川沿いの地形や川の特性を知り尽くしている川並衆の援助は、このプロジェクトには確かに不可欠でした。