イタリア人が野菜選びで大切にすること
イタリア人が野菜選びで大切にするのは、旬に加えて産地である。同じ種類の野菜でも、産地によって味も形も違う。特に歴史的にも評判のものは、産地名がそのまま野菜の名前になっている。
例えば、アックア・ビーバという紫玉ねぎは、アックアビーバ・デッレ・フォンティというコムーネ(自治体)で栽培されており、アックア(水)・フォンテ(泉)の名の如く、瑞々しく甘いのが特徴である。大きいものはラグビーボールほどの大きさのものもある。7月頃に収穫されるが、暑くなる時期にアックア・ビーバのスライスサラダを食べると体が喜んでいるように感じる。
アックア・ビーバ(写真:『イタリア食紀行-南北1200キロの農山漁村と郷土料理』より)
このほか、色とりどりのカラー人参、ポリニャーノ・ア・マーレは、スローフードのプレシディア(※小規模生産者による食品の生産技術を安定させ、伝統的な食物の発展を保証する取り組み)に認定されている。
色とりどりのカラー人参、ポリニャーノ・ア・マーレ(写真:『イタリア食紀行-南北1200キロの農山漁村と郷土料理』より)
黄色、紫、赤、白と鮮やかな色を楽しめる。とても軟らかく、味が濃く、えぐみがない。生でポリポリと食べる。細長く軟らかいため、収穫に手間がかかる。ちょっと気を抜くと真ん中からポキッと折れてしまう。ポリニャーノ・ア・マーレは海に切り立つ断崖・絶壁が絶景の観光地でもある。
(写真:『イタリア食紀行-南北1200キロの農山漁村と郷土料理』より)
