養老さんの飼い猫・まるは折れ耳が特徴のスコティッシュフォールドの雄。NHKの番組で紹介されたことで一躍人気者に。独特の「どスコい座り」や愛嬌のあるしぐさで注目を集めた(写真提供:marustagram_yoro)

室井 まるちゃんは外を自由に散歩していたようですね。うちは都会だから外には出しませんでした。家の中だけで飼うことに抵抗感もありましたが、人間からひどい目にあった子もいたので。

なるべく猫様に心地よく過ごしてもらおうと一生懸命に世話したら、みんなけっこう長生きしまして。一番早く逝った子は16歳、最後に見送った子は23歳でした。

養老 へぇ、すごいなぁ。まるは18歳でした。

室井 まわりの人は、「寂しいだろうからまた飼ったら」と言うんですけど、60歳を過ぎると保護猫も譲渡してもらえないみたいですし。野良猫を家に連れてこようかと思っても、野良猫の数が減ってきていますよね。

本来、シニアにとって、猫を飼うのはいいことだと思うんです。世話をする相手がいると張り合いが出るし、脳の老化も防げそう。

養老 猫を撫でているだけで血圧が下がる、という研究結果もあるらしいですよ。

室井 やはりそうですか。猫が近くにいると、ストレスが低下するホルモンが出るらしいですね。私は猫がいた時はよく眠れましたが、今は歳のせいかもしれないけれど前ほどではありません。先生はもうお飼いにならないんですか?

養老 庭先をリスやタヌキが走り回るので、追い払うためにもいたほうがいいですけどね。それに猫がいるほうが寂しくない。まるは夜、近くに寝ていて、朝、お腹が空くと起こしに来ました。まぁ、僕のことを自動給餌器だと思っていたのかもしれません。