養老 死んだらどうなろうとわからないから(笑)。好きにしてくれ、という感じです。
室井 私自身、歳を重ねてこの先、家も含めて断捨離する時期が来るのかなと思いますけど、それまではずっと骨壺と一緒にいるつもりです。
先生は、ご病気をされてから、まるの気持ちがわかるようになったと本に書いていらっしゃいましたが、この先、どう生きるか、どう死ぬかみたいなことは考えてらっしゃいますか?
養老 そんなもん、考えても無駄だと思っています(笑)。死んだら、肝心の本人はいないんだから。自分がどういう状態で死ぬのか、死んだらどうなるかを具体的に考えるようになるのが、歳をとるということです。考えない人は、まだ若いんですよ。
室井 アハハハ。じゃあ、先生はそんなことは考えず、今も幼い頃から大好きな虫捕りをしているわけですね。
養老 そうですね。まるも、自分が死んだらどうなるのかなんて考えてなかったと思いますよ。
『やっぱり猫 それでも猫』
(著:室井 滋/税込:1870円/中央公論新社)
野良から迎えた猫6匹とのにぎやかな日々を綴った書き下ろしエッセイ。抱腹絶倒エピソードとともに、猫の老いをいかに見届けるか、いくつものヒントに出合える。
室井滋さんと養老孟司さんの対談記事が掲載されている『婦人公論』3月号は好評発売中!






