いきなり長距離を歩こうとしなくて大丈夫

問題は、気持ちの面で一歩を踏み出せずにいる方です。

でも、それは決して怠けているわけではありません。脳には、新しいことに対して自然とブレーキをかける性質があり、慣れていない行動には「やりたくない」「気が進まない」と感じてしまいます。これが、最初の一歩をなかなか踏み出せない原因です。

けれども、いざ歩いてみると「意外と歩けた」と感じることが多いものです。医学的な研究でも、こうした“できた”という小さな成功体験が、「自分にもできる」という感覚につながり、行動の継続や習慣化を促すことがわかっています。つまり、最初の一歩が、次の一歩を生み出すのです。

いきなり長距離を歩こうとしなくて大丈夫。まずは家の周りを1周するだけでも十分です。「歩けた」という体験を何度かくり返しているうちに、自然と歩く距離が延びていきますよ。

筋肉は歩く力。筋肉は生きる力。その力を、今から育てていきましょう。あなたの足は、まだまだ可能性を秘めているのです。

※本稿は、『ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(アスコム)の一部を再編集したものです。

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ボケない散歩 83歳、健康を研究する教授の習慣』(著:石田良恵/アスコム)

すぐに疲れてしまう、ひざが痛い、気力が続かない。

つまり、歩きたいけど、歩けない―。

シニアならではのこんなお悩みに、健康増進の研究をしてきた83歳の名誉教授が答えます。