高齢者のひとり暮らしは、健康管理やお金のことなど数多くの不安があります。しかし、これまで70年近くにわたってひとり暮らしを続けてきた88歳のイラストレーター・田村セツコさんは、「ひとりで生きることは、寂しさや孤独や、認知症の不安を抱きしめながら、それでも楽しんで暮らす冒険です」と前向きに語っています。そこで今回は、田村さんの著書『最後までひとり暮らし』から抜粋し、再編集してお届けします。
一緒にいても一緒じゃない、ひとりでいてもひとりじゃない
わたしの周りには、いわば「木のようなレベル」みたいな人たちがいるの。
幹がどっしりしていて、枝葉がのびやかで、風が吹くと気持ちよく揺れる木。
そういう「木のようなレベル」の女性たち。
しっかりしていて、芯があって、見た目も考え方も、どこかおしゃれ。
年齢を重ねた女性のひとり暮らしって、本当はそういう感じが似合うんだと思うのよ。
あるとき、その中のおひとりが、面白いことをいったんです。
「一緒にいても一緒じゃない、ひとりでいてもひとりじゃない。」って。素敵。
まるで、短い詩か、つぶやきのタイトルみたいでしょう?