家族のためをやめてみる、自分のために生きてみる

そうやって自分の「ひとり」を楽しむ生き方は、もちろんマイペースよ。けれど、それは決して、誰かをないがしろにする生活とは違うの。

家族と暮らしている人だって、パートナーがいる人だって、お互いに譲り合ったり、義務的なことをきちんとやったりしながら暮らしているわよね。

ごはんを作ったり、洗濯をしたり、病院に付き添ったり。

そういう「家族のため」「パートナーのため」にすることを、一回サボって、何もしないでゴロゴロしているときのあの幸福感!

あの瞬間こそ、「黄金の右手をこっそり休ませている時間」だと思うのよ。

右手が働き者だからこそ、ときどき床に寝転がしちゃって、「今日はもう起き上がれません」といいたくなるわ。

その気持ちも、ちょっとした贅沢ってことね。

※本稿は、『最後までひとり暮らし』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

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