近年は一次予選からユーチューブで生配信されているので、私の予選・本選の動画もたくさんの方が観てくださり、世界中の方からあたたかいコメントをいただきました。私の出番は、日本では深夜や早朝の時間だったにもかかわらず、「生配信を見ながら応援しています!」というメッセージをいただくことも。
22日間のコンクール中は、慣れない環境での生活や、ほかの参加者の評判を耳にすることもあるので、知らず知らずストレスを受けます。皆さんからの応援は、コンクールをやり遂げる大きな原動力になりました。
私の演奏のどこが評価されたか、ですか? 何人かの審査員の方からは、オーケストラと合わせても音が埋もれることなく、最弱音もきちんと客席に届いていたと褒めていただきました。アンサンブルも自然でよかったと。
私の手は女性としては厚みがあって、指も太くてしっかりしているほうです。筋肉が比較的しなやかなのか、肩こりや腰痛、またピアニストに多い腱鞘炎に悩むこともありません。これは持って生まれた体のおかげと、両親には心から感謝しています。
コンクール期間で忘れられないのは、一次予選が終わった後に、プログラムに書いてある生年月日をご覧になったのか、外で待っていてくださったお客様がポーランド語で「ハッピーバースデー」を歌ってくれたこと。聴衆の方と初めて触れ合った瞬間でもあり、とても感動しました。
コンクールの後半には、練習場からの帰り道に、私を自転車で追い抜いていった人がわざわざ戻ってきて、「シオリでしょ? 頑張ってね」と声をかけてくれたこともあったんですよ。
雨の日で、傘を差してキャップも目深にかぶっていたのに(笑)。街中の方々がコンクールを楽しみにしてくださっていることが伝わってきました。
