六月二十四日。
インターホンが鳴る。
作業の手を止めて、宅配便の荷物を受け取る。開封はせず、午後になるまでは仕事をする。
退勤処理をしてから、段ボールを開封する。
この瞬間に、いつもワクワクさせられる。
二〇〇ページを超える設定資料集やスチール製のゲームカセット用ケースなど、様々な特典がついている。特に資料集が欲しくて、この特装版を注文した。
青峰は、膨らみきった期待を胸に、ゲームカセットを取り出した。
(つづく)
六月二十四日。
インターホンが鳴る。
作業の手を止めて、宅配便の荷物を受け取る。開封はせず、午後になるまでは仕事をする。
退勤処理をしてから、段ボールを開封する。
この瞬間に、いつもワクワクさせられる。
二〇〇ページを超える設定資料集やスチール製のゲームカセット用ケースなど、様々な特典がついている。特に資料集が欲しくて、この特装版を注文した。
青峰は、膨らみきった期待を胸に、ゲームカセットを取り出した。
(つづく)
1994年、東京都生まれ。東京大学卒。2017年、光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第一期に選ばれた『名探偵は嘘をつかない』でデビュー。2023年『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞[評論・研究部門]を受賞した。主な著作に『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』『バーニング・ダンサー』『最後のあいさつ』『ルーカスのいうとおり』『犯人はキミが好きなひと』などがある。