歩けなくなるとトイレに行っても…

歩けなくなると、自力でトイレに行けなくなる。それはいやだと、ほとんどの人は思っていますが、歩けなくなるとトイレに行っても「出すこと」もできなくなるのです。

そのつらさは本人や自宅で高齢の患者さんと暮らしている人じゃないと知らないと思います。僕も在宅ケアの仕事をするようになって、気がつきました。

『死ぬまで生きる: 穏やかな死に医療はいらない』(著:萬田緑平/河出書房新社)

歩くことが生きるための身体の筋力になります。その筋力がなくなるとどうなるのか。

終末期のがん患者さんに限らず、身体が下り坂になっていく高齢者の方にも起こる歩けなくなった身体の苦しさを、説明したいと思います。