サルコペニアは肝硬変や心筋梗塞の予後も悪化させる

サルコペニアがあると、一見関係なさそうな病気の予後も悪くなる(図)。

<『東大名誉教授が教える 死なない生き方 科学でひもとくアンチエイジングと健康寿命』より>

たとえば肝硬変があると、肝臓で蛋白質を作る能力が低下し、低栄養状態に陥りやすいが、運動療法や食事療法で筋肉量を増やすと、明らかに生命予後が改善する。

主な原因は分からないが、栄養状態が良くなって全身状態が改善し、筋力がつくことによって転倒による骨折や怪我が少なくなるなど、複合要因が関与しているのだろう。

一方、以前は心筋梗塞を起こした人に対しては、運動療法は禁忌と考えられていたが、現在では毎日30分程度の適度な運動を行うことによって、血液の循環が改善し、動脈硬化に対しても良い効果があることが知られている(図)。

<『東大名誉教授が教える 死なない生き方 科学でひもとくアンチエイジングと健康寿命』より>