N-アセチルシステイン

N-アセチルシステインは、日本では「ムコフィリン」という吸入薬と「あゆみ」という内服薬として販売されているが、いずれも処方箋が必要な薬である。

前者は痰の切れをよくするため、後者はアセトアミノフェン過剰摂取の解毒剤として処方される。N-acetyl cysteinの頭文字をとってNACと呼ばれることも多い。

『東大名誉教授が教える 死なない生き方 科学でひもとくアンチエイジングと健康寿命』(著:北村俊雄/日経BP 日本経済新聞出版)

NACはグルタチオンの前駆体であり、グルタチオンになってさまざまな解毒作用を発揮する。たとえば、造血幹細胞などの細胞が酸化ストレスで傷つくのを、抗酸化作用で防ぐことが示されている。我々もその効果を確認している。

こういう背景もあり、欧米では研究者や医師を中心としてかなりの人がNACを服用している。