落としモノの始末も要求

私の親しい人で、猫を飼っている、または飼っていた人は、「猫が話す」と言うのだろうか?と思った。

東京都内で鍼灸院を開業していた頃、私がたびたび通っていた鍼灸師の先生は、猫が大好きなので聞いてみた。先生は自宅で長年猫を飼っていて、いまは留守にする友人に頼まれると、『ベビーシッター』ではなく、『猫シッター』をたびたびしている。

「お腹が空くと『ごはぁ~ん』と要求する」そうだ。さらに、落としモノ(糞)をすると、「私が綺麗にその場所を始末するまで『ニャゴ、ニャゴ、ニャゴ』と鳴き、『片付けろ!』と指令しているように聞こえる」とのことだ。

私の鋼鉄のように堅い肩こりを、鍼灸でほぐす腕をもつ女神のような先生に、落としモノの始末を命じるとは、なんという猫だ!私が猫なら、恐れ多くてとても指令できない。

数匹の猫たちと優雅に暮らしているように見えるが、実は会社でバリバリ働いている50代の女性たちにも聞いてみた。「『ごはぁ~ん』」と催促する」、「『おはよ~う』と挨拶する」、「猫はしゃべっているかは分からないが、音として認識しているみたいで、話しかける時に必ず同じ単語を使うと覚えていく」などの答えを得た。